モダンガール、エアガール…昭和の「尖端ガール」たち

昭和初期のモダンガール、エアガール、エレベーターガール、ガソリンガール、オフィスガール、バスガール 歴史探偵千夜一夜

ゴルフガール

昭和初期、ゴルフ場でゴルフをする女性たち(ゴルフガール)
昭和初期、ゴルフ場でゴルフをする女性たち(ゴルフガール)

昭和6年(1931)頃の『文学時代』(新潮社)という雑誌が出典の尖端ガールです。要は「ゴルフを楽しむ女性」ってことでしょう。今風に言えば「ゴルフ女子」ってことですね。

麻雀ガール

「○○ガール」を調べていて、これがいちばん頭の上に「???」が飛び交いました。麻雀はわかるがそのガールって?
しかし、上の「番付」には上位に来る人気職業。一体なんじゃ!?と。

昭和初期の麻雀ブーム

(『アサヒグラフ』昭和5年7月16日号より)

ところで、麻雀が日本に広まったは昭和初期のころです。昭和4~5年には麻雀がブームとなり男性だけでなく女性も牌を片手にジャラジャラやっている姿が雑誌に残っています。写真を見ていると捨て牌がバラバラなので、現在のリーチ式ではなく純中国式ルールだったのでしょう。

麻雀にハマった有名人といえば作家の菊池寛。得意の筆で麻雀の面白さを新聞や雑誌を通し世間に広めました。戦前の麻雀ブームは、もしかして菊池が発火点かもしれません。

菊池が社長の文藝春秋社は、社長が社長なので仕事中の麻雀と将棋OK。しかも勤務時間に含め残業も可。
これはさすがに業務に支障をきたし中止命令が出たのですが、このお触れで

や〜め〜て〜!!

といちばん悲鳴を上げたのは社長の菊池だった…。という、ウソのような本当の話があります。

戦前に起こった麻雀ブーム
『アサヒグラフ』昭和5年7月16日号より

麻雀の広まりと共に、麻雀をする場所である雀荘も増え始めました。昭和初期は雀荘ではなく、「麻雀倶楽部」だったようです。
麻雀ガールとは雀荘で働き、飲み物を運んだりお客様の麻雀の相手をする女性従業員のことだったりします。そんな職業が成り立ったほど、麻雀は日本中でブームになったということでしょうね。

麻雀ガールって…本当にそんなものあったのか!?と疑う人もいるでしょう。
そんなこともあろうかと、こんな資料を用意しました。

戦前に起こった麻雀ブームで生まれた麻雀ガール

『最新婦人職業案内』(婦人就職指導会編)という、昭和8年(1933)に発行された本の「麻雀ガール」の概要です。昭和初期版「とらばーゆ」にちゃんと書いている、れっきとした職業だったのです。

ちなみに、玉突き(ビリヤード)場にも女性がおり、スコアを採ってくれたり人恋しい男性プレイヤーのお相手をしてくれたそうです。これは、上の番付左側の上位にいる「ゲーム取り」という職業です。ゲーム取りって変な名前ですが、「ゲーム(のスコアを)取る(女性)」ということでしょうね。

大正末期昭和初期ゲーム取り

ビリヤードに興じる人の傍らで、微笑みながら座っている彼女。これが「玉突きガール」こと「ゲーム取り」です。
しかし、「玉突きガール」なんて呼ぶと…なんだか勘違いしそうなオスが数匹出てきそうです(笑

個人的に麻雀は三度の飯より好きなのですが、もし麻雀ガールが今でも雀荘にいれば…毎日仕事帰りに行きますよ。麻雀ができる上に女の子とトークができる、激烈に復活希望です(笑)

木偶坊伯西
木偶坊伯西

真偽不明の都市伝説も(笑
その他の尖端ガールたち!!

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