外国人特集番組は何故欧米人ばかり取り上げるのか?疑問に思うなら番組に聞け!

テレビに出る外国人は欧米人ブログエッセイ
日本に観光に来る外国人

コロナ禍でとん挫してしまいましたが、2019年の訪日外国人観光客数は3,000万人を突破。最初は国でさえ、2000万人超えればいいんじゃないと考えていたのですが、予想以上の増加ぶりに対策が追いついていないほどでした。
故郷の沿線が関空の近くだったので、JRの関空快速や南海の空港急行に乗る機会がよくありました。その時の車内は無国籍料理の寄せ鍋状態。日本語が全く聞こえないことも多々ありました。
それによる軋轢もあるにはありますが、外国人観光客の増加は個人的には良い傾向だと思います。

マイナス要素ばかりのコロナ禍ですが、実は日本にとってプラスに働いていることも。
コロナによるロックダウンはまだ記憶に新しいですが、それによってブームが再燃したのが漫画やアニメ。
『週刊少年ジャンプ』などを発行している集英社は、海外での日本サブカル人気を受け2019年から外国人向け漫画アプリを展開しています1。『少年ジャンプ』最新号が紙ベースと同じ発売日に、しかも英語(とスペイン語)で見れると外国のオタクたちの必携アプリなのですが(集英社も商売が上手い)、コロナでアプリ加入者が激増、つまりマンガアニメの新規人口がめちゃ増えてるそうな。

また、こんな実話もあります。
2021年のフランスでのこと。マクロン大統領の当選公約の一つとして、「18歳に300ユーロ(約4万円)分の文化振興券(カルチャーパス)」をプレゼントというものがありました。300ユーロのクーポン18歳全員にあげるから、文化振興のために使ってねと。文化大国おフランスらしい経済カンフル剤です。
その使い道は「書籍」が84%だったのですが、なんとその4分の3が漫画。

フランス人
フランス人

これじゃあ『カルチャーパス』じゃなくて『マンガパス』じゃねーかwww

とフランスで話題となりました。
フランス中の18歳が、

フランス人
フランス人

よっしゃー!国から「マンガ代」もらった~!

と『鬼滅の刃』や『ワンピース』『進撃の巨人』などの単行本を大人買いしまくったというお話ですが、日本なら

漫画なんてけしからん!

と大人たちから横やりが来そうなところ、大統領も文化大臣も別にいいんじゃないと許容。それどころか、一定の効果ありとみなされたか、今年からは中高生にまで対象が広がったそうです。

閑話休題。
外国人インバウンドブームに乗ったか、最近は少し下火になりつつあるけれども、「外国人から見た日本」という番組が乱立した時がありました。
確かに日本はすごい!ばかり連発する番組には飽き飽きすることは確かですが、我々が知らなかった日本の勉強になり、目からウロコな事も多く見受けられます。要は視聴者の見方次第です。

外国語学部がこの世にある目的は、異国と異文化の研究です。
けっこう誤解されていますが、外大は外国語を習う語学学校ではありません。外国語自体は一定の読み書きなどは教えてくれますが、基本は「セルフサービス」。東京外国語大学には「付属語学学校(TUFSオープンアカデミー)」があることを知っている人は少ないですが、「外大=外国語を学ぶところ」なら屋上屋を架すような語学学校なんて必要ありませんよね。
外国の研究をさらに奥へ進めていくと、「異国・異文化を鏡にして、日本文化を観察する」という究極の目的が見えてきます。外国語学習者がこの境地まで至れば、「外国語道」としては悟りの境地に達したと言って良いでしょう。
それを一般大衆にもわかるよう調理し、テレビ番組として成立している現代は、外国語学習者にとっては夢のような時代です。その現実の真っ只中にいるから、我々に自覚がないだけで。

「外国人に日本を語ってもらおう」という方針自体は、私も賛成です。

海外で暮らしているメリットの一つに、「日本や日本人を、客観的に見ることができる機会がある」ということがあります。日本にいると見えない日本・日本人が、海外にいるとよ~~~く見えてくるのです。
客観的に日本や日本人を見ていると、もちろん醜いところも見えてきます。私は昔から欧米式の個人主義者。他人に全く干渉しないイギリスやフランスくらいがちょうどいい湯加減なので、日本独特の、個人主義とは逆のネチネチ感・ドロドロ感に辟易することもあります。
しかし、それ以上に良いところ、美点が見えてくる。細かい欠点はあるものの、最後には「日本っていいな~(by和風総本家)」になる。それを外国人視点で気付かされることが多いのです。その視点をテレビ番組として構成しているだけだと。

こういう番組の動画を見ていると、判を押したように次のようなコメントをしている人がいます。

欧米人ばかり!!

なぜアジア系を映さないの!!

欧米人ばかり映して日本人のコンプレックス丸出し、アジア系を映さないはアジア人への差別だと、なにやらどこかで聞いたことがあるテンプレのような文言が並びます(笑

こういうコメントを見る度に、思うことがあります。

筆者
筆者

だったらネットで吠えてないで、番組かテレビ局に直接聞けよ

別に本人が気にしていればいいだけなのでほっとけばいいのですが、私が代表して(?)「外国人から見た日本」で有名な番組に聞いてみました。

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個人的に、この番組は好きです。不定期2時間スペシャルの頃から見ているのですが、最近ネタ切れの感が否めません(笑

しかし、外国人の目を通して我々が知らなかった日本を再確認したり、外国との感じ方の違いなどを勉強できる、良い番組だと思います。この番組は、変な知識が身についた大人より小学生~中学生に見せた方が、感受性が強い分より強く「外国」を感じるだろうと思います。

この番組のもう一つの良いところは、ネットをフルに利用しているということ。世界中に宣伝すべくSNSをフル活用し、果てはYoutubeのライブ放送で全世界に生放送と、かなりの気合の入れよう。
外国人から「ネタ」を仕入れないといけないので、当たり前の方法と言えば身も蓋もないですが、既得権益の上で胡座をかいているテレビ業界にしてはフットワークが軽い。

それによって、視聴者にも思わぬ副作用が。

それは、SNSでスタッフに直接コンタクトが取れること。この番組スタッフさんもマメなもので、コメントしたらマメにレスをくれたりするのですが、スタッフと視聴者がこんなに近いのだから、疑問があれば直接聞けばいいんじゃないかい?ブツブツ言ってる人はFBの公式ページ見てるの?Twitterでフォローしてるの?

コロナ前のさらに前なのですが、一度Facebookで直接聞いてみたことがあります。

筆者
筆者

番組、欧米人が多いですけど、何故アジア系はいないのですか?

番組の、たぶんディレクターさんの回答を私なりに意訳すると、以下の通り。

・アジア系の応募自体が少ない

・いても漠然とした「日本好き」や、アニメやマンガ好きなどの「定番」が多くて、平たく言っちゃえば番組のネタになるような人が少ない
(テレビ局もボランティアでやっているわけじゃあない)

・番組のネタになるような、「日本のマニアックな分野を深く好きな人」は、やはり欧米系に固まっている
(確かに、ヨーロッパは深く極めすぎな日本オタク、いっぱいいたもんな。アジア系はそれに比べると薄味)

・番組がレギュラーになる前、ポーランド人の応募が一時全応募の7割になったことがあった。そのためポーランドを集中的に開拓した時期があった
(「なんでポーランド人が多いの?」という他の人の質問に対して。確かにこの番組が不定期放送のころ、ポーランド人の応募が殺到しスタッフがポーランドについて勉強会を開いたと言ってたもんな~)

番組スタッフさんは、「欧米系に固まっている」現実はきちんと認識していて、今後はアジアや他の地方を開拓していきたいとのこと。言及はしていないですが、コロナ直前はアルゼンチンを中心に開拓中やなと察することができました。

しかし、人員と予算が…と別コメで嘆いてらっしゃったので(夢を売る商売人がそんな現実漏らしていいのか?w)、なかなかエリアを広げることができないのも現実なのでしょう。

クソ忙しいはずなのに、下らない質問にも懇切丁寧に答えてくれたスタッフさんには感謝です。もうこんな下らん質問はしないのでご安心を(笑

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  1. 日本の『ジャンプ+』アプリの海外版。

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