フランス語になった日本語
フランスは、ある意味世界で最初に日本文化を受け入れた国であります。
幕末・明治のジャポニズムからアニメまで、フランスから世界へ拡散した日本文化は多く、今でも知る人ぞ知るJapan Expoに代表されるように、欧州への日本文化発信基地となっています。あの

俺たちの文化は世界一ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
と多文化をバカにしまくりの「西の中華」フランスが、異国(日本)のサブカルをすんなり受け入れたということは、実はすごいことなんだぞ!とイタリア人に言われたことがあります。

あの傲慢不遜フランス人が絶賛してる日本文化って何なの?
イタリア人が漫画やアニメに足を突っ込んだ理由は、まとめるとこんな感じなんだそう。世界での日本文化、特に漫画アニメの広がりは、フランス様のおかげと言っても良いでしょう。
「外行語」としては英語とけっこうかぶるところがありますが、あるサイトに掲載されていた「仏仏辞典に載っていた日本語」を少し拝借します。
この仏仏辞典の良いところは、はじめて文献に現れた時期も書かれていることですが、最初にフランス語に出てきた日本語は”obi”(帯)。
1551年の文献に出てくるそうですが、フランシスコ・ザビエルが日本に上陸しキリスト教を伝えたのが1550年です。
日本史ではザビエルが「日本と接触した最初の西洋人」となっていますが、”obi”が1551年に文献に出ているということは、それ以前に西洋人との接触があった可能性は十分にあります。
そこまで調べる気はありませんが、そう考えると歴史が楽しくなってきませんか。歴史は「想像の科学」なのです。
仏語に日本語が大量に入ってくるのは、やはり本格的に接触が始まった幕末(1860年代~)からですが、それ以前に既にフランスに入っていた日本語は、
・”bonze”(坊主)
・”sake(saque)(酒)
・”Nippon”(日本)
・”MIkado”(天皇)
・”samourai”(侍)綴が英語と違うことに注意
あと、ヘンな伝わり方をしたのが”Banzai”。
これはつい最近、ある人気テレビのMCが番組の終わりに、「では、ごきげんよう」というニュアンスで何故か”Banzai”を使い、それが広まったのだとか。
ロシア語
インテリ、イクラ、ノルマ、コンビナート、カンパ…
これらの共通点はなんでしょうか。
答えは、日本語になっているロシア語。ロシア語なんて全然わかんなーいと言っておきながら、意外に食い込んでいます。
では逆はどうか。
海を渡りロシア語になった日本語は意外に少なく、иваси(イヴァシー)とсакура(サクーラ) くらいです。前者は「鰯」、後者は「桜」です。
ивасиは特にマイワシを指す語で、イワシ全体はсардина(サルディーナ)を使うそう。
桜の木はロシアにもあるそうですが、сакураはその中で日本で咲く桜、またはソメイヨシノを指すとロシア人に教えてもらったことがあります。
コメント
戦前、日本が信託統治していたパラオでも、
日本語が現地語となっています
なかでも一番面白いのが、「チチバンド」
日本語の「乳バンド」、つまりブラジャーなのです
日本では外来語のブラジャーに駆逐された言葉が、
パラオでは未だ現役の(パラオにとっては)外来語なのが面白いですね