今回は時間との戦い。まずは高速ワープとばかりに特急に乗って新宿までぶっ飛ばす。
しかし、時間もなけりゃ金もない私は涙の自由席。実は行きも「あずさ」に乗ったのですが、平日の朝っぱらから何でこんな混んでんねん!というほど自由席が激混み!満員電車とまではいかないけれど、朝ラッシュの新快速くらいの混雑率はあったかも。
東京行きの「スーパーあずさ」もその悪夢(?)がよみがえったのですが、さすがに昼間になったらガラガラ。余裕のゆうこちゃんで座ることが出来ました。
座れたらこっちのもの、
駅弁を開いてしばし車内でランチタイム。やっぱ駅弁食ったら旅やな~って気分がしますな。
わざわざ異郷まで来て「幕の内弁当」なんか芸もクソもない。駅弁屋おばちゃんに
ここあたりでしか食われへん駅弁ありまっか?
と大阪弁丸出しで聞いてみました。
で、「こんなのようござんすよ♪」と勧められたのが上の駅弁。
お値段は¥1100、駅弁にしては高い部類ですが、これがいちばん美味そうだし、「人間ティラノサウルス」の肉食獣には草などに興味はない(笑
¥1100の割にはボリュームが少なかったけれども、愚痴を言いだしたらキリないし、何より肉が美味い!ちょうど大好きな味付けだったこともあったか、それか単に腹が減ってたのか、ひたすら車窓を無視して食い続けました。
もちろん、食った後は爆睡だったのは言うまでもありません。だって、4列シートの狭狭超格安夜行バスでほとんど寝られへんかったもん、しゃーない。
そして特急に揺られること小一時間。
ここに着きました。ここがどこか、わかる人にはわかるでしょう。
そう、東大です。英語で言うThe University of Tokyoの東京大学であって東京○△大学ではありません。
東大のシンボルとも言える「安田講堂」、正式名を東京大学大講堂と言うのですが、あだ名的な「安田講堂」の方が知られています。
1925年(大正14年)7月6日に出来たこの建物は、安田財閥の安田善次郎が匿名で寄付したお金で建てられました。関東大震災の影響で当時としては画期的なくらいの耐震構造が施されています。
東大は大きく分けて5つキャンバスがありますが、この安田講堂がある本郷キャンバスがいちばん有名です。が、今回『全国女性街ガイド』を訪ねてやってきたのは、隣にある弥生キャンパスの農学部図書館。
しかし、東大のデカさをナメてかかって図書館一つに相当手こずり、到着したのは夜7時過ぎ。普通なら、この時間なら公共図書館はほとんど閉まってるものですが、さすがは大学図書館と言うべきか、ここは夜の10時くらいまで開館。でも、コピーサービスが夜6時までとかというオチやったりして(笑
ふふふ、そんなオチは無用、ちゃんとコピーも閉館まで営業でした。
ふつう、大学の図書館は、部外者は入れません。OBではない限り他図書館で発行してもらった紹介状などがないと、閲覧すら不可なところが多い中、東大は部外者にもフルオープン。やはりラブリー東大。
といっても、部外者はまず身分証明書を館員に見せ所定のフォームに名前とか住所などを記入する必要があります。まあ、そんなのなら何枚でも書いてやるわい。
それにしても、館員の愛想の悪いこと。
愛想が悪いっちゅうか、上から目線ちゅうか何中華、まあ大学図書館にマクドのスマイル並みの愛想を求める私もどうかと思うのですが、無表情はいけません。スマイル0円払うから笑って、お願い(笑
そんなことはさておき、所定の手続きを済ませたらもう館内歩き放題、本見たい放題。
閉館までまだまだ時間はあるので、
見せてもらおうか東大図書館の蔵書とやらを
とばかりに見物してみました。
専門書はもちろん、昔の史料やら論文みたいなもんやらが、狭いスペースの本棚に所狭しと置かれており、広々としてスペースを取り普通の公共図書館とは雰囲気がちょっと違った感じでした。また、本館と分館に分かれている上に、中がゴチャゴチャしているせいか階段がどこにあるのかわからん。まあ、例えたら「図書館版ドン・キホーテ」みたいな感じか!?
そして、所々に本を読みながらノートをとっている、またはじっと本を見つめている学生諸君がいたりして、大学図書館やな~って感じがしました。東大生諸君、将来の日本は頼んだぞ。
そして、あれこれ見物した後は、3階にあるというお目当ての『全国女性街ガイド』の発見!
あれ?表紙にゃ何も書かれてへんやん。
それもそのはず、東大図書館にあるんはあくまで「コピー」で、それに立派なハードカバーの表紙をつけただけの、至ってシンプルなもの。なるほど、こういう「本の作り方」もあるのかと、やけに硬くて立派そうな表紙見ながら妙に感心する自分がいました。
表紙こそ「無題」ですが、中身は…
ちゃんと『全国女性街ガイド』そのものでした!
最初のページにはやはり山梨県立図書館のハンコが。やはりあの原本からコピーしたものでした。
もちろん、感動のご対面の後は光速で入口にあるコピー機へ。館員の冷たい目(?)の中、黙々とコピー機と格闘する私、最近コピー三昧の生活でコピー機の扱いに慣れたのか、コピーする速度が我ながら速い!?餅つきの如くリズミカルにコピーして行く姿に館員もうっとり?でも目は冷たかった(笑
コピー機及びコピー用小銭の欠乏との戦いを終え、『全国女性街ガイド』の全文コピー終了!たかがコピーにまる1日を費やしたものの、Mission completeな気分でご満悦。わざわざ東京まで来てよかった。
…と機嫌良く図書館員にカウンターで本を返そうと思ったら。
自分で元の場所に戻してください
冷たく言い放たれてまいました(笑
お前らヒマそうにワシのコピー姿見とったクセに、ヒマやったら戻してくれてもええやんけ。
さすがは大学図書館、そこは公共図書館と違って上から目線。とブツブツ言っても仕方なし。ドンキホーテ東大店のような図書館内をまた端から端まで渡り、元の場所に戻しておきました。
長かった『全国女性街ガイド』を訪ねる旅はこれにてTHE END!!
と思いきや、ちょっとしたおまけがあります。
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