謎のガス灯
3階には、今となっては非常に貴重になった、ちょっと変わったものが残っています。


和の家にある洋灯。なんだかアンバランスな感もありますが、これはガス灯です。
西洋式のガス灯は明治時代に広まったのですが、室内だと火事の危険があるのと、煙のにおいが気になる(要するに臭い)こともあり、室外を除けば電灯に取って変わられていったものです。
ここ川本楼が明治時代に建てられたものなら、これが残っていても不思議ではありません。が、前回書いたとおりここは大正末期の築であり、その頃には電灯が普及していました。それでなんでガス灯?と。
しかしながら、昔は電気の供給が不安定で、停電もたびたび起こっていました。このガス灯はその時の明かりだったのだろうとの説明でしたが、

2つとも階段の近くに設置されていたところを見ると、非常灯代わりの役目をしたのではないかと、私は推測しています。
コメント