もうすぐ勃発から89年が経つ二・二六事件。
まだまだ謎が多いこの事件は、数々の小説や映画のネタにもなりました。
映画なら高倉健・吉永小百合が主演し、二・二六事件勃発時の音楽がZガンダムの戦闘曲そのまま（音楽担当の仲の人が同じ）だったと知る人ぞ知る『動乱』が有名なところ。
その中でも、1989年に公開された映画『226』は現在でも白眉として見続けられています。
キャストの豪華さでも伝説級！映画『226』
『226』は内容もさることながら、キャストの豪華さも伝説級です。
映画の主役級の青年将校役にはこんな人が。
有名な俳優佐野史郎氏です。
今やこの顔にピンとこない人はいないでしょう。しかし、当時は舞台俳優としてはけっこう有名だったものの、テレビや映画にはちょい役程度しか出ていませんでした。大河ドラマにモブキャラとして出ていたのを覚えています。何せこの顔なので、ちょんまげのカツラを被っていてもインパクトは強い（笑
なので、この映画公開当時の一般的な知名度は、「ゼロではないけれど」という程度。
佐野史郎が全国的に名の知れるようになったのは、1992年のドラマ『ずっとあなたが好きだった』の冬彦さんからのはず。舞台では演技力が評価されていたものの、スクリーンとしては大抜擢に等しい…はず。
読者の大多数の佐野史郎のイメージは冬彦さんと思いますが、筆者は今でも佐野史郎＝この映画の栗原中尉です。
お次はこの人。
河野寿大尉役の本木雅弘氏と、
磯部浅一役の竹中直人氏。
この二人も、もはや日本人で知らない人はいないというくらい有名になりました。
公開当時も、元ジャニーズのシブがき隊メンバー、コメディアンとしては全国的に知名度がありました。
が、本木雅弘は「シブがき隊のモックン」としては映画やドラマの露出は多かったものの、「本木雅弘」としてはこの映画が事実上の俳優としてのスタートライン。実際、この映画の直前にジャニーズを退所したはず。
竹中直人は俳優としてはちょい役で出ていたものの、ブレイクするのは1992年頃。主役級はかなり貴重な方かもしれません。
この二人は後に色々な映画で共演することになりますが、この『226』が初共演。
また、竹中直人は現在、映画監督としても活躍していますが、監督業やりたいな…と思い始めたのはこの映画の出演がきっかけだった…と筆者は記憶しています。
なお、リアル磯部浅一を知る唯一の親類（確か従兄弟だったはず）が、映画内の竹中の演技がリアルそっくりすぎて息を呑んだそうな。さすがはものまねタレントが原点の人、もしかしてどこからかリアルの人柄を聞いたのかもしれない。
中橋基明中尉役のうじきつよし氏はこの映画が俳優初挑戦だったと、伝説のクイズ番組『カルトQ』の渋谷の回で述べていました。うじきつよしって元々ミュージシャンだったもんね。
他にもこんな人たちも。まだ俳優としては下積みの彼らでした。
青年将校役で、当時全国的に老若男女共に知名度があったのは、
安藤輝三大尉（事実上のこの映画の主役）役の三浦友和氏、
『太陽にほえろ』のテキサス役で顔と名前はバッチリ有名だった勝野洋氏（香田清貞中尉役）、
野中四郎大尉役のショーケンこと萩原健一氏の3人くらいだったのではなかろうか。
他にも、
こんな人や、
こんな人がこんな役で出てたのか！というキャストが目白押しで、正直セリフがあるだけマシなほど、キャストが豪華すぎる映画でした。
正直、俳優のギャラ代だけでいくらかかったんやろ？宣伝費だけで5億円かかったとはWikipediaに書いてたけど。
こんな人も『226』に出ていた！ある有名人の若い頃
その中でも、Wikipediaにすらこんな人がちょい役として出ていました。
★3つ、兵役も終わりに近づいた名無し上等兵役なのですが、さて、この人が誰かわかるでしょうか。
正解はこの方です！
「便所をお尻で元副会長」こと、笑点でもお馴染みの三遊亭小遊三師匠なのです！
小遊三師匠の出演はWikipediaの『226』にも書かれておらず（小遊三師匠の出演記録には載ってるけど）、本当にセリフがあるだけのちょい役でした。かろうじて、エンドロールに名前が載っている程度。
当時はすでに笑点メンバーとしてもテレビではお馴染みの人でしたが、これに気づいた人はリアルではあまりいなかった模様。
筆者も、出演していたのは前々から知っていました。が、どうしてもわからず半分諦めていました。
しかも、約40年前なので当たり前っちゃ当たり前かもしれないけれど、声も落語や笑点に比べて若々しかったせいか、今年Youtubeで見直すまでわかりませんでした。
あと、小遊三師匠の後に出てくる人…
この人。
絶対名のある人だと思うのですが、この人が誰かわかる人、こっそり教えて下さい（笑
【期間限定】『226』が限定公開！
2月26日までYoutubeで『226』が無料公開されています。このチャンスをお見逃しなく！
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