かつての「貸座敷」


芳和荘の隣にあるある妓楼の残骸。資料から元「新開楼」のものということがわかります。
外壁だけボロボロになりながらも残っていたのですが、この外壁自体よりも貴重なものは、「貸座敷」と書かれていたと思われる玄関の門柱。
上の二文字は長年の風化で判別不可能でしたが、下は明らかに「敷」と書かれているのが画像からでもわかると思います。
”遊郭街+「敷」=貸座敷”と容易に推定できるのですが、推定するまでもなくほぼ当たりでしょ。

斜めから撮影した写真を拡大して見てみると、「貸」は少し崩れているものの、「座敷」はくっきり残っていますね。
しかし、ここまで引っ張っておいて悲報です。この門柱、現存しません…。
芳和荘臨時休館中
萩の遊郭とくれば、かの「遊郭旅館」こと「芳和荘」を思い浮かべる人も多いでしょう。
私が泊まったのは2009年。ここが知る人ぞ知る存在だった頃で、当時の宿泊客は、2日泊まって私一人の貸切状態。
それが今や予約困難という有名な宿に。
そんな話を聞きながら、

筆者
久しぶりにもう1回泊まってみよかな
と思っていたところ、あるウワサを耳にすることに。
「芳和荘」のご主人が病気療養で長期入院、「芳和荘」も休業というのです。

慌ててGoogleで検索してみたら、本当に休業中…。
もう一度泊まりたいと一人でテンションが上がっているさなかの情報だったので、残念な気持ちもあるものの、館主様の体調のご回復をまずはお祈り申し上げます。
というわけで、「芳和荘」の記事はまた後日、別記事で書こうと思います。
コメント