旧大社線大社駅舎-出雲に残る和風建築の贅

大社駅サムネ 鉄道史
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繁栄の時を今に残すホーム

大社駅ホーム

大社駅は、2面3線の終端駅で、1面の方に駅舎があるという昔ながらの「国鉄スタイル」な構造になっています。

大社駅の個性が光っているのは駅舎だけでなく、ホームもそう。廃線となった「ローカル線」の割には、ホーム長が異様なほど長いのが特徴ですが、それだけかつては急行や遠方からの臨時列車が発着し、賑わっていたことの間接的な証拠となっています。ローカル線の駅にしては、ちょっとした威圧感さえ感じることでしょう。

 

大社駅ホーム

旧大社駅の駅舎、ホーム側から見た光景。このアングルの写真がネットにあまり見ず、撮影してみました。反対側から見ても駅の和の神髄を垣間見ることができます。

 

大社駅ホーム駅名標と駅長室

大社線が廃線となった当時の駅名標がそのまま残されています。大社線は、JRだった期間が少しだけあるのですが、どうせ廃線だからと駅名標も変えられなかったのでしょう。ここだけまるで時間が止まったかのようです。

 

団体列車留置中(大社線80年の軌跡)
(『大社線80年の軌跡』より)
大社線がまだ現役だった頃、駅に留置中の団体列車とローカル普通列車の図です。廃線前は駅から出雲大社の方へ数百メートル分、線路が延びていたといいます。もしかして出雲大社の前まで線路を延長するつもりだったのでは!?と思ったのですが、どうやら貨物列車に野菜(ブドウが名産)を積載するためだったそうです。

大社駅ホーム

上の写真を、できるだけ近いアングルで撮影したのがこれ。線路が撤去されたのは当然のこと、ホームも年月と共に草に埋もれ、島式の方はほとんど見えなくなっています。

 

大社駅の往事の賑わいを感じさせるものは、今でも構内やホームのあちこちに残っていますが、中でもこれは圧巻です。

大社駅ホーム改札口

駅員が切符を検札するボックスがずらりと並んだこの改札口…これだけの数が必要だったほど、大社駅は栄えていたということです。一時は毎日1~2本の割合で臨時・団体列車が、それこそ線路に軒を連ねるにふさわしく発着していた大社駅。今、そこに列車が発着することは二度とありません。

 

旧大社駅の水飲み場

その改札口を出ると、水飲み場があります。蛇口が撤去されているので現在は使われていないようですが、黒ずんだタイルは、もしかしてSLの煤煙…なわけないと思いますが、それが駅の盛衰を見守り続けた勲章になっています。

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