禁煙のデメリット
タバコは百害あって一利なしと言います。私も吸っていた時はお金をライターで燃やしている気分でもあり、吸ってて得はないなと思っていました。
しかし、タバコは「一利なし」ではありません。ちょっとくらいの「利」は存在するかもしれません。
「禁煙」と銘打った系列のサイトやブログは、メリットばかり書かれていてデメリットを書いている人はほとんどいません。その人にとって本当にデメリットがなかったのかもしれませんが、禁煙とてバラ色一色ではありません。私は平等にデメリットも書きます。
ちょっとだけ便秘になった
タバコが日本に入ってきた時期は、実ははっきりしていません。
ポルトガル人との接触で、南蛮貿易を通して入ってきたことは確かですが、鉄砲のように何年に入ってきたという記録はありません。ただ、江戸時代初期には喫煙者の絵もあり、その時に日本中に浸透したと言われています。
その時、タバコは嗜好品ではなく「便秘薬」、つまり漢方薬の一種として入ったという話を聞いたことがあります。1980年代にテレビで言ってた事なので、真偽は定かではありません。が、禁煙してちょっとの間便秘になったことは確かです。
これも一時的なもの。2週間もすると「普通のサイクル」となり、お通じが逆に良くなってきます。
太った(それもかなり)
禁煙後、太りました。それもハンパなく太りました。メタボなんて数時間で超越したんじゃないかという勢いで(笑)
禁煙したら太るのはデフォルト事項なのでそれなりの覚悟はしていたのですが、私の場合、口唇期のせいか異様な口の寂しさという宿痾があった結果、たった20日で10kg以上の体重増。ちなみに私、胃下垂の痩せ型でどちらかというとガリガリでした。
タバコはもう吸う気はないものの、口の寂しさは相変わらず。これだけは収まる気配がありません。
これでは太る一方だし、過食症になってしまった感があったので、最近は炭酸水で誤魔化すことを覚えました。炭酸水なら炭酸のシュワシュワ感で、口の寂しさだけでなく満腹感も誤魔化すことも可能。炭酸飲料だけれども、コーラなどと比べてカロリーはゼロ。今は種類も増え、消費者の選択肢がかなり広がっています。
禁煙の口の寂しさが我慢ならないという人は、一度炭酸水をお試しあれ。
絶好の時間つぶしがなくなった
禁煙していちばんの拷問は、5分弱の空き時間が出来た時のこと。
5分弱なら、今まではタバコ一本吸えばすぐ時間は過ぎ、吸い終わったところでいっちょ上がり!でした。タバコを吸っていた頃の5分なんてあっという間だったのに、禁煙中のタバコを吸わない5分間が、30分くらいに引き延ばしたかのように長いのです(笑)
家なら少し本を読めばいいのですが、外出先でこのすきま時間を埋める手段が長い間見つからず、真綿で首を絞められるような感覚に襲われていました。
これは、今はスマホでSNSを見る、ゲームをすることで紛れると思います。
「タバコミュニケーション」がなくなった
喫煙所で、喫煙者どうしタバコを吸いながらまったりおしゃべりを楽しむ。これを「タバコミュニケーション」と言います。
タバコミュニケーションによってちょっとした裏話を聞いたり、会社の偉いさんなど普段話せない人と普段着で話せる機会も多くありました。「情報収集」という面では、相手も喫煙中ということでガードが緩く、何かを聞き出すにはピッタリの時間でした。
それがなくなったことによって、情報が入らなくなったどころか、誰かと話す時間自体が少なくなってしまう始末。私の個人的意見だと、デメリットの中でもこれがいちばん大きな損失です。
最後に
デメリットも平等に書きましたが、総合的に見るとやはりメリットの方が大きい禁煙。今すぐ禁煙しなさい!とは私は無責任なことは申しません。吸う吸わないは他人の問題であって、私の問題ではない。
しかし、禁煙という文字が少しでも頭の中にちらついていたら、一度自分への挑戦と思ってやってみてはいかがでしょうか。身体がだるかったり、調子が何故か悪かったのが一瞬で消えたりして、あれはタバコのせいだったのか!と気づくことが多いと思います。
そう、私の禁煙でのいちばんのメリットは、
「体の調子が見違えるほど良くなった」
ということでしょう。身体のキレが禁煙前と全く違います。禁煙4日目までは超サイヤ人になれます(笑
「口唇欲求」による激しい口の寂しさと、それを紛らわすために食いに走り予想以上に太ってしまったのは大きな課題ですが、タバコを吸わなくなっただけでもかなりの前進です。
問題は、禁煙があとどれくらい持つかですが…ってあかんやん(笑