喫煙と口唇欲求-禁煙できない根本的原因、これかも!?

リビドー口唇欲求 ブログエッセイ

早いもので、禁煙して既に3年が経過しました。
今は全く吸おうと思わないどころか、なんであんなの好んで吸ってたのだろか…と過去の自分が不思議に感じたりします。それほど時間が過ぎたということでしょうか。

そんな私が禁煙でもがき苦しんでいたある日のこと。はるか昔に付き合っていた元カノA子が、「性的エネルギー」「リビドー」と言っていたのを、20年越しで思い出しました。

あなた、口にかなりリビドーがあるみたいね

彼女がなぜ私にそんなことを言ったのかは、プライベートの都合につき省略しますが、心理学用語を連発する彼女に、当時は若気の至りと、超有名大学文学部の彼女に対し私は高卒という学歴コンプレックスもあり、

何わけのわからんこと言うとんねん!

とむしろ反発していました。
そんなことから20年以上の月日が過ぎ、改めて大人になり(!?)、彼女が言っていたあの言葉は心理学に関係あるのかな、と試しにググってみました。

リビドー(ラテン語:Libido)性的衝動、性欲動という。
性本能を発現させる力またはエネルギーで,快感追求的な性質をもつ。
いわゆる性欲よりは広い概念で,小児期から存在して人間行動を強く支配し,
口愛期,肛門愛期,男根期,潜在期,性器愛期と発達して次第に性愛の対象へ注がれるようになる。
これが抑圧されると神経症的症状となって現れるし,対象へ向わず自己へ向けられるとナルチシズムに陥るとした。
のちにフロイトは死の本能に対する生の本能の原動力にまで広げて用いた。

なるほど、「リビドー」はフロイトの精神分析学用語だったのか。そりゃ私でもフロイトくらいは知っている。

 

ところで、リビドーには5つの期があるとされます。

■口唇期:誕生~1歳半頃まで
■肛門期:1歳半~3,4歳頃まで
■男根期:4歳~6歳頃まで
■潜在期:6歳~12歳頃まで
■性器期:12歳以降

フロイトによると、快感や快楽を含むものは思春期に始まるものではなく、生まれつき持っているものであるとされます。
平たく言うと「赤ちゃんにも性欲はある」ということ。
その欲動を満たす部位によっていくつかの段階に分かれ、そこ由来の性的衝動を満たすことによって、人は成長していくというもの。

ここでの問題は、いちばん最初の「口唇期」(こうしんき)です。

 

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口唇期とは

口唇期とは、口のエリアに快感を得るとされる、生後18ヶ月ぐらいまでの時期をいいます。この時期は、母親からおっぱいを通して栄養を得、乳を吸うという行為で満足を得ます。つまり「リビドー」を満足させるということですな。
乳を吸いながら栄養を取り、母親とアイコンタクトを取ることにより安心感も得るとされています。
親子の信頼・愛情が、授乳という行為を通して確立されるというわけですね。

 

しかし、「口唇期」に欲求が十分に満たされないままになってしまうと、「固着」と言ってそれに執着し、大人になって影響が出ると主張しています。
「固着」してしまうとどうなるのか。ある精神分析学のサイトによると、こうなります。

① 大人になっても依存的になり、愛情欲求を強く求めるようになる
(平たく言うと「甘えん坊で寂しがり屋」ということ)
② 楽観・悲観の波が激しいが、世話好きな面を持つ
③ 承認をもらえないと悲観して無気力に陥りやすい
(SNSに例えたら、イイねを自分の欲求どおりにもらわないと自暴自棄になる的な!?)
④ 口からの満足を求めやすく、飲食、喫煙、食べることへのこだわりも強くなる
(タバコだけではなく、酒飲みもこれに当たるんだとか。漠然とした「口が寂しい」もこれ)
「固着」を自覚し治そうとしても、抑圧しすぎたり無理に「卒業」しようとした結果は、以下の通り…
⑤ 本当は甘えたい、頼りたいのに人に頼れない、一人で頑張ってしまう
⑥ ④をこじらせると、口の寂しさを紛らわすため所構わないおしゃべりになったり、キス魔になったりする
⑦ 他人の反応に敏感で攻撃的な人間になる
(※⑤⑥は、フロイト死後に弟子が追加したものだそう)

「口唇期」に何かしらの支障が起こることによって形成された性格を、「口唇期的性格」と言うそうです。

むむむむ…自分の人生を振り返ってみると思い当たる節があるあるどころか、あるあるあるあるあるです。
あまりに恥ずかしいので、ここまで書いておきながら、記事ごと黒歴史として葬り去ってやろうかと思いました。
大人になっていつの間にか消えていたものもあるのですが、克服できないものもありますな。特に④。Twitterに自分の全裸が5万リツイートされたくらい恥ずかしいけれど、敢えて恥を晒そう。

同じ「口に何かを入れる」といっても、私の場合ニコレットやニコチンパッチは全く効きません。これは過去の禁煙で証明済みです。
禁煙時、ガムをかんでたら和らぐということがよく言われます。が、禁煙の王道のようなやり方ですが、私の場合これも全く効きません。むしろ

ガムじゃ満足できん!タバコよこせ~!

と余計吸いたくなってしまう。それを抑えるためにガムをどんどん口に放り込む。するとさらに吸いたくなる。
その衝動、火を消すためにガソリンを放り込むが如く。でも世間ではみんなそれを「水」と呼んでいる。「水」をかけたら火は消えるとみんな言っている。
おかしいな、「水」やのに全然火が消えへんやん…あれこれガソリンじゃね!?って感じでしょうか。
そこでさらにガム代がかさみ、タバコ代を超える。「タバコ代もったいない」という禁煙の経済的理由が吹き飛んでしまう。

結論:「(禁断症状で)こんな苦しいんやったら、タバコ吸ってた方がええわ~」

ホンマ厄介な性質やな、と自分でも思いますわ、トホホ。

が、過程で新発見もありました。
「口にものを入れる」のは逆効果ですが、「咥える」とどうなのか。

禁煙当初、吸いたい~吸いたい~吸いたい~!と「吸いたい衝撃波」が襲ってきた際、たまたま目の前にあった割り箸を軽く咥えてみました。

 

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(※イメージ画像)

すると、ちょっとだけですが、衝撃波を止めることができました。
もちろん、時間が経つとまた「吸魔」という衝撃波がやってくるのですが、咥えると収まる。

さらに、

箸をくわえる

歯を使わず唇だけでこんな風に咥えると、実に気分がやすらぐ。タバコ吸いたいという衝動が、スーッと消えてゆく。
これは……記憶にない赤ちゃんの頃、「咥える」不足による欲求不満があったのか!?
タバコを含めた何かを咥える=気持ちが和らぐ=ママのおっぱいをしゃぶったらおとなしくなる赤ちゃんということか?

 

この「口唇期」は、心理学の知識がないと、乳離れが早すぎたということで起こると考えがちです。が、調べてみると「早すぎ」もダメだし、「遅すぎ」もダメだと。どちらでも「口唇期的性格」が形成されるそうです。

我が母親の話を聞いてみると、こんなことがあったそうです。
私は十分乳離れする時期なのにそれに執着し、心配した母親が「おしゃぶり」をゴミ収集車に放り投げ、無理やり引き離した。それを私が号泣しながら見送ったそうな。
こういうのは成長していくにつれて克服・解消されるものですが、私は何らかの事情で一部が克服できないまま、現在に至る。
喫煙にこだわるのも、そのまだ残っている「口唇期的性格」の一つなのだと。
平たく言っちゃうと、タバコがママのおっぱいの代わりになっていたということですね…。

 

退行

また、人は辛いことや受け入れられない現実を直視すると、自分の身を守るため「退行」という防衛本能が働くことがあります。
こどもに戻ってしまう現象なのですが、精神分析学や心理学の世界では、その人がどこの時期まで「退行」するかによって、「卒業」できなかったリビドーがわかると言います。
人は無意識に、いちばん癒やされたい部位、戻りたい時期に戻るというわけです。

「口唇期」を「卒業」できなかった人は、「退行」すると指をしゃぶる、爪を噛む、唇を必要以上に舐める行為など、口に関する「退行」が出てくるんだとか。
あ~これも心当たりが。
私の場合、それがすべて「タバコ」だったのかも。タバコをむしょうに吸いたい時を客観的に分析してみると、

・不安や緊張から解放されたい

・精神的な安定がほしい

時でした。それも、この時に吸うタバコが、もうたまらないほどうまかったりする。
もっと露骨な話をすると、エッチする時男性が女性の「どこ」を求めるかによっても、「退行」の時期がわかるかもしれない。
ここからは仮説ですが…あ、18歳未満の良い子はここから見ちゃダメよ(笑)

おっぱいを長い間愛撫する男だったら、それはたぶん「口唇期」に支障がある人なのかもしれません。
男は、女が感じる部分ではなく、自分が愛撫したい所に集中する傾向があります。ウフフな時は男も女も、いちばん「素」になる時。「素」だからこそリビドーが表に出やすい。男はいちばん「欲動」する場所を求めて、女にかじりつく。そこがどこかで「退行」の時期がわかるのではないかと。
そういうお前はどうなのかって?ここまでの話の流れを見て書かせる気ですか?(笑

それはさておき、実はこれ、禁煙して3年経った現在でも、根本的には解決していません。
禁煙した現在でも、精神的に不安定になると口がむしょうに寂しくなります。禁煙当初と違うのは、口が寂しくなってもタバコに手を付けない、吸おうとは思わないだけ。
さらに、「退行」の代償としてのタバコがお菓子などに代わっただけ、「口が寂しい」という根本は何も変わっていません。
これはどうしようもない、赤ちゃんの時に戻るわけにもいかない以上、「不治の病」「慢性病」として割り切るしかないと思っています。

 

こうして「理屈」で自分が禁煙できない理由を手繰り寄せてみると、なかなか興味深い。理屈ではあるけれど、天下のフロイト様の科学的分析をベースにしているから、根拠のない妄想でもない。
こうやって体系的に知っていき、自分の根っこがわかってくるとなんだかスッキリしますね。

赤ちゃんを抱える母親のみなさん、そしてこれから子供を生むだろう未来の母親のみなさん。乳離れの時期を一つ間違えると、私のような欠陥品が出来ます。ご注意下さい。

あと、なかなか禁煙ができないという方は、ニコチン中毒という一面性にとらわれず、この「口唇期期」の欲求不満も考慮に入れた方が良いと思います。近親者に喫煙者がいる人も、意思だニコチン中毒だと決めつけず、この欲求と上手く付き合う方法を考えてあげて下さい。禁煙できない人の原因は、一つではないのです。
ただしこの場合、私がそうだったのですが、「禁煙」は数年単位での戦いとなります。

そして最後に。
A子よ、すまん。今わかった。俺が100%悪かった。めちゃ反省してる。だからもう一度よりを戻して…じゃなかった、感謝しております。ありがとう。

 

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