遊郭・赤線跡をゆく番外編-今は亡き貝塚の『深川』で料亭の味を堪能する(大阪府貝塚市)

大阪貝塚の料亭深川 遊郭・赤線跡をゆく
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『深川』の中を見る!

全部の食事メニューを消化したところで、せっかくなのでわがまま言って『深川』の中を仲居さんの案内で回ることになりました。食事目当ての方は、これより下を見ても何もありません(笑

『深川』は、航空写真を見る限り、戦後にできたことは確かです。少なくても、『深川』がある場所は昭和20年の貝塚空襲で焼失していることは、貝塚市の資料でも航空写真でも明らかなので。
しかし、記憶がうろ覚えなのですが、建物自体は大正時代のものだと言ってたことは明らかなので、もしかしてどこからか移築してきたのかもしれません。
そして一部はリフォームされ、当時の面影を残したくても再現できる職人がおらず、面影を残しつつ新しくはしていると言っておりました。
まあ、修理できる人がいないのは仕方ないのですが、純和風建築も立派な日本文化の遺産、これを失くすことはアイデンティティを失くすのと同義だと思います。
ヨーロッパは石とレンガ文化につき、アメリカいわく「木と紙」の家の日本とは全然違うのは承知ですが、ヨーロッパに行った時は地元住民、そして国民が自分らの文化、昔ながらの街並みを守っていこうという意気込みが感じられました。
家の中は当然リフォームされているのですが、外観は数百年前そのままの姿がキープされていました。「保守的」というと少しマイナスの意味を醸し出しますが、伝統を守って行くことはプラスの「保守的」です。
何でも新しいのに飛びつくのは、日本人の良い面でもあるし悪い面でもありますが、それで「自分らしさ」を損ねてまで飛びつくというのはどうかなと。

近頃の日本の迷走、そして日本人の「無個性」も「自分らしさ」の損失から始まってるのではなかろうか?羅針盤を失ってどこへ行って良いのかわからない迷い船のような感じがするのは気のせいでしょうか。
かのイチロー氏が、
「まずは自分を好きになること。自分を大切に出来る人が他人を大切に出来る」
というニュアンスなことを言っていますが、逆読みすると自分を大切にできない、自分に自信がない人は他人からもバカにされる、自分の国の文化を誇りに思わない人は外国人からバカにされる。これは私も海外に住んで体感したことでもあります。
もちろん、過度のナショナリズムとか自信過剰はやりすぎですが、『日本らしさ』のルネッサンス…これが今後の日本の課題だと思います。

 

 

貝塚料亭深川内部洋室

まず案内されたのは、「純和風」って銘打っておいていきなり洋室です。
今は待合室に使われていますがれっきとした応接間です。使用されていたのかは定かではないですが、暖炉まである本格的な「洋室」です。
これは建築時そのままの面影を残しているそうで、入口のドアもなんか大正ロマンを醸し出しとる風格のもんで、「洋風建築フェチ」にゃこんなんがたまらなくシビレるんですわ(笑

 

そして、狭い階段を上がって2階へ…

 

料亭深川内部二階

2階は50人は入れそうな広い部屋があります。
大宴会になったらここでやるみたいで、リフォームはされていますが和風建築を色濃く残しています。
さりげなーく雅な、和洋折衷の窓ガラスです。ガラスはもちろん西洋から伝わったものですが、擦りガラスと和風の装飾が妙に合うのは何でやろ?非常にさりげない、さりげな過ぎて意識すらしていないけれども、これも日本人が遺した絶妙の業だと思うのは私だけだろうか?

 

貝塚料亭深川内部

そして1階に戻りました。
昔の遊郭や、「待合」と呼ばれた場所は、今の風俗とは違って「お泊り」全然OKで(もちろん追加料金はがっぽり取られる。戦後の赤線もお泊りOKで、五木寛之のエッセイにも情景が描かれています)、そのためにお風呂もありました。
今の『深川』にゃ風呂はないですが、上の画像の奥にはその昔お風呂があったそうで、ひとっ風呂浴びた人が今にも出てきそうな、料亭ちゅーより温泉旅館のような雰囲気でした。

 

『深川』の料理はHowマッチ?

さて、料理も建物もたっぷり堪能した後は…恐怖のお勘定のお時間です(笑

さて、なんぼ取られるんやろかと洋風待合室でしばし待機していたら、これまた立派な領収書を持ってきた仲居さん。恐る恐る金額を見ると…

 

09092113

ふげが~~~~~~!

言葉にならん叫びを心の中であげた私。6000円のはずが約2000英世オーバーかいな~。
やっぱりウーロン茶は一杯1500円やったんか?(笑
と思って明細を見てみると、オーバー分は消費税とサービス料がほとんどで、ウーロン茶は一杯300円強と意外に良心的でした。
ところで、「サービス料」なんて取られたのは中国でメシ食って以来。まさか日本でサービス料を取られるとは予想もしていませんでしたが、中国の高級レストランで「お前ら、サービスしとるんか?それ以前にサービスって意味知ってる?君たちのサービス、日本のコンビニ以下よ(笑」って程度でサービス料取られるよりは全然マシ、いや、次元が違いすぎて『深川』に失礼か。

とは言っても、ランチで約8000円は生まれて初めての大出血、金だけは余っていた上海駐在員時代でもここまでの贅沢はしなかったぞおい。会社の経費で落とした分は除く
おかげさまで、これから毎日夕食がお茶漬けでございます(笑

とは言え、約8000円で天国に昇ったかの如き気分を味わうことが出来、腹以上に心が満足しました。しかし、これでも「いちばん安いランチ」、メニュー見たら15000円のランチもあったりします。壱萬伍千円のランチってどんなんやろか?とまた好奇心が芽生えてきたのはいいけれど、こんな贅沢はもう数年は無理でしょうな。

みなさんも、高級料亭のランチでもたまには如何ですか?
あまりに贅沢すぎてしばらく吉○家でやサイ○リヤでメシが食えなくなるのと、しばらく夕食がお茶漬けになるのを覚悟で(笑

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