今回、カフェに生まれ変わったお店はこちら。
見る人が見たら、「いかにも」と膝を叩きたくなるような、カフエー建築の面影を残す店であります。この外観を見ただけでも、中はどうなってるんだろうか…とわくわくしてきます。モーニング?そんなの飾りです、偉い人にはそれがわからんのです。
名前は「ちょっとよってってカフェ」。
上述しました。ここ、ちょっと「訳あり」ということを。
もしかして「現役」復帰…
なわきゃーありませんが、実はここ。
オープンが月1回(第四土曜日)のみなのです!!
月1日だけって商売になるんかいな…と思いますが、どうも地元ボランティアがあちこちの家で行っているカフェで、ここもその一環ということ。つまり物好きが赤線カフエー建築を買い取って商売しているわけではないのです。
時間つぶしに元貝塚遊郭やその付近を散歩していると、貝塚の下町のあちこちで「カフェ」が、持ち場制のようにオープンされているポスターを目にします。「ちょっとよってってカフェ」もそのうちの一軒に過ぎません。
商売っ気満々でやっているわけでもないようなので、モーニングなんと100円。採算取れるのかと心配になってきますが、これじゃあ取れてるとは絶対に思えません。
私が中に入ったのは、オープン10分後の9時40分くらいでした。が、その時点で人でいっぱい。ほぼ満席でした。
後述しますが、ここ、決して狭くはありません。一軒家にしてはかなり広い方なのですが、そこがほぼ満員御礼。これは大繁盛です。客が入れば入るほど赤字だとは思うけど。
お客さんはほとんどが地元の顔なじみのようで、年齢層はかなり高め。一つ間違えたら老人ホームの新年会。アラフォーと言うともう詐欺になった年齢の私で、「ガキはおとなしくパン食ってな」と大きなお友達扱いされそうなぱっと見平均年齢でした。
これが100円のモーニング。もう一度言います。これでOne hundred Japanese yenです。目的は建物の中、モーニングなんて珈琲とトーストで十分と思っていた私には、コスパが良すぎて逆に申し訳ないくらいでした。
さらに!
珈琲を飲み終えて一服していると、
「コーヒー、もう一杯どうですか?」
タダっすか!?と条件反射で聞いてしまった私。もちろんタダ、つまりおかわり自由。
ここは元赤線にあらず、100円でモーニングパラダイスでした。
しかし、そんなパラダイスに浸っている場合ではない。初志貫徹でコーヒーを飲みながら部屋を見渡していると、おそらくほとんどリフォームされていない様子。客に埋もれて目立たない調度品も、やはり赤線かけっこう高そうなものばかり。
よしミッション開始!とコーヒーを持ってきてくれたご婦人に聞いてみました。
ここの中、昔から変わってないんですか?
そのまま何もいじくっていないようですよ。ここは元々…
とご婦人が口を濁らせたところで、
赤線の建物ですよね?
なんやわかっとるやん!という顔をされたのは言うまでもありません。
話がわかればもう早い、単刀直入、一点突破。
中、見せてもらってもいいですか?
あーいいですよ、どうぞどうぞ!とさわやかな快諾をいただきました。
御免状をもらったらさっさと実行。コーヒーを一気に飲み干していざ元カフェーを探索するとしましょう。