仮説 すすきのはこう決まった??
こうして2説ありで定まらないすすきのの由来ですが、調べていくうちにこうも思いました。
筆者
これ、中間ちゃうのん?
要は、すすきの地名由来説は「どっちか」ではなく「どっちも」ということ。
というわけで、こんな仮説を立ててみました。
明治はじめ、開拓民が札幌の地に足を踏み入れた時は一面のススキ園状態。そのため今のすすき周辺は「茅野」と地図に掲載されていました。「茅」は「かや」と読みますが意味はススキ。東京の茅場町もススキが生えていたところで、地名に「茅」がついていれば、かつてそこが「すすきの」だったということです。
そんな原野を人力で開拓することとなったのですが、開拓民や土木作業者が、ススキだらけのこの地を自然に「すすきの」というようになった。
そして明治4年に遊郭造営が決まった際、
開拓使
ここみんなススキノって言ってるからすすきのでいいんじゃね?
となった。偶然、造営現場責任者の薄井龍之の「薄」が「すすき」なので(ススキは「茅」と同時に「薄」とも書くきます)、漢字をあてる時に岩村通俊が
岩村通俊
ススキに薄、ちょうどええやん!
と、薄井の一文字を当て字にし「薄野」となった。
また、こんなことも思い浮かべました。周囲で「すすきの」と呼ばれていたまでは同じですが、漢字を当てはめる際、
開拓使役人A
「すすき」の漢字ってどう書くんだったっけ?
薄井さんの「薄」だよ!
となり、「薄野」となったとか、想像力を駆使すればいろいろと話を組み立てることができます。
一つの地名の由来を探偵するだけでも一つの知の冒険(どこかのブログのような言葉ですがw)、すすきののような有名な場所ともなると、なになぜとワクワクしてくると思います。
本来は遊郭のことを調べようと思ったら、とんだ副産物が産まれたというお話でした。
地名をめぐるこちらのブログも如何ですか?
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