ロシア モスクワ地下鉄の4つの強烈な個性

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モスクワの地下鉄の特徴

1.とにかくホームまでが深い!!

モスクワの地下鉄のエスカレーター

モスクワの地下鉄、入り口からホームまでとにかく深い。生半可な深さではありません。それはそれはもう、ルナティックな深さです。

日本の常識では考えられない深さで、とてつもなく速いエスカレーターで下りても、深い駅だと4~5分乗りっぱなし。おまけにエレベーターもなし。今はどうかわかりませんが、バリアフリー何それおいしいの?

このエスカレーターの速さもすさまじく、日本のエスカレーターを1.3~5倍速にしたくらいの速さです。これ、オーバーに言っているわけじゃありません。
改札からエスカレーターを下に見ても、もう先が全然見えないくらい深く、
「一体このエスカレーターに終点はあるのだろうか?」
と持ちたくもない不安感にさいなまれます。

『蒲田行進曲』のように、エスカレーターをそのまま転げ落ちて行ったら、一体どうなるんやろ?と無駄な想像をしてしまうほど、その深さたるや計り知れません。

なんでこんなに深く掘ったのか。それにはちゃんと理由があります。

モスクワの地下鉄駅はいざという時の核シェルターも兼ねていて、いざ核戦争という時にそこに逃げ込める、という算段と言われています。事実、中心部の駅にはもう使われることないと思う、これまたとんでもない厚さの鉄の扉がありました。
結局一回も使われることなく、私が行った時はすっかり錆び付いていましたが、これを見た瞬間、やっぱり核シェルターなのだと感じました。

実際にホームが深い場所にあるのは街の中心部の駅だけで、郊外の駅はそれほどでもなかったのですが、とんでもない速さのエスカレーターに乗りながら、
「ホームにいつ着くんやろ?そもそもこの先はホームなんやろか?」
と途方にくれるのも、モスクワ観光の醍醐味の一つかもしれません。

2.駅が美術館のようにきれい!!

モスクワ地下鉄のコムソモーリスカヤ駅

当時のソ連の威信をかけて作られたモスクワの地下鉄。

これも町の中心部だけですが、駅のホームはもちろん、ホームに向かうエスカレーターの左右にもとにかく彫刻とか絵画とかが並んでいます。
ヘタな美術館よりすごいかもしれません。
「ここは宮殿か!?」
と見まがうほどの大理石満載の駅やら、やたら細部まで細かい彫刻で埋め尽くされた駅やら、照明が全部シャンデリアの駅やら、見てて飽きさせません。
既にボロボロになった電車と対照的で、それが余計に印象に残っています。

 

その中でも、海外のサイトで「世界一美しい地下鉄駅」に選ばれたのが、

 

モスクワ地下鉄キエフスカヤ駅

 

モスクワ地下鉄キエフスカヤ駅の位置

キエフスカヤ駅です。

この駅は、実際に見てみると言葉が出ないくらいきれいなのです。本当に駅が美術館になっているような、息を呑むような美しさと、絵と彫刻の細やかさです。

でも、ここの駅から他路線への乗り換えも、言葉を失うほど鬼畜でしたが…。

駅によって懲り方が違うので、駅のホームを巡ってみるのもモスクワ観光の一つ。鉄道ファンでなくても一見の価値ありです。

私は、赤の広場やクレムリン宮殿より感動しました。(あくまで個人的感想です)

3.英語表記が全然ない!!

 

ロシアの公用語はロシア語。これは誰でも知っていること。ロシア語は、普段我々が接するアルファベット(ラテンアルファベット)とは少し違い、キリールアルファベット(キリール文字)を使っています。

Nが逆になったиとか、”p”なのに読み方はアールなрとか、風のウワサで聞いたことがあるかもしれません。

 

日常生活ではまずお目にかかることはないやろうこのキリール文字、ロシアに行くと満開に咲き誇っています。

モスクワの地下鉄の困ったことは、英語表記が一切ないのです。

 

モスクワ地下鉄の乗り換え案内表示

 

地下鉄の出口案内です。

いちばん上のロシア語は、直訳すると「街への出口」(発音は「ヴィーハトゥ フ ゴーラド」)となるのですが、ホントにロシア語だけでしょ?英語のカケラも破片もない。

地下鉄に何度か乗っていると、これくらいのロシア語はわかります。わかるようになりました。わからざるを得ません。さもないと地下鉄に乗ったら最後、死ぬまで駅構内をさまようことになります。地下鉄版おそロシア。

乗り換え案内も終始この調子。なのでどちらの地下鉄に乗っていいのか、ロシア語、最低でもキリールアルファベットの読み方を覚えておかないと、全然わかりません。

モスクワの地下鉄には、市内中心部をぐるりと回る、山手線とか大阪環状線みたいな環状線があります。これは非常に便利な路線なのですが、キリール文字が読めずに逆の方向に乗ったらさあ大変。
隣の駅なら一駅で済むのに、何十駅も遠回りすることになる…と。

最近、日本の地下鉄も英語はもちろん、韓国語や中国語表記が目立ってきましたが、モスクワに関してはナショナリズム丸出し。

「地下鉄に乗りたければロシア語くらい覚えておけ」 

と超上から目線。

ロシアも最近は英語がかなり通用するようになったそうなのですが、地下鉄は相変わらずこの調子だそうなので、ロシアに行く時はキリール文字くらいは覚えておいた方がいいです。マジです。

私は北京発の国際列車でガタゴト揺られること、6日かけてモスクワに行ったのですが、そのヒマな間にロシア語とキリールアルファベットを覚えておいてよかったです。
キリール文字は奇妙な形に見えても、その実アルファベットはアルファベット。意外に簡単なほど覚えやすいです。

 

4.ギロチンドア!!

 

まずは、黙ってこの動画をご覧下さい。

 

題名は「ギロチンドア」。またの名を「爆弾ドア」

挟まったら骨折しそうな威力ですが、これに勝るギロチンが見れるのが、モスクワの地下鉄なのです。

 

百聞は一見に如かず。これをご覧下さい。

 

これ、リアルで体験するとその「ギロチン」ぶりに身の毛がよだちます。頭が挟まったら即死でしょう。やはりロシアは地下鉄までおそロシア。

私が経験した「ギロチンドア」はこんな次元じゃなかったはずですが、筋金入りの「車両鉄」(車両の構造に詳しい鉄オタの人種)によると、車両によって「ギロチンぶり」に個体差があるようです。

この動画のお題が

brutal door Moscow Underground train station

”brutal”とは「残虐な」「荒々しい」という意味なので、動画のうP主風に表現すると、

「残虐ドア」

といったところでしょうか。

しかし、日本語にするとなんだか言葉が弱い。

やはり、「ギロチンドア」「爆弾ドア」の方がインパクトが強いし、なんだか笑えるネーミングという意味ではピッタリ。

このギロチンドア、駆け込み乗車防止には良いかもしれません。こんなドアに駆け込める勇者は、あまりいないでしょうから。

 

こんなん読んでると、乗りたくなってきた?
え?乗りたくもないって?まあそんなこと言わないで、一回体験してみて下さい。
この上の4つを体験するだけでも、ロシアに行く価値あると思いますよ、いやマジで。

コメント

  1. キュア梅盛 より:

    モスクワの地下鉄は6年前に乗りました(БДНХ駅すぐ横のホテルコスモスに1週間滞在したので)。最初、チケット窓口で「トロイカ」というSuicaの様なカードがあるのを見て興味を持って買ったのがきっかけでよく乗りましたね・・・コムソモリスク(渋谷駅というか日比谷&有楽町駅というか赤坂見附&永田町駅の様なカオスな構造の駅)駅の天井のソ連時代の社会主義のプロバガンダの絵画はなかなか良かったですね。

    ちなみに駅は原則撮影禁止なんですが、AK74を肩に担いだ内務省軍の兄ちゃん達が「旦那、ヤポンスキーやろ?撮影してもかまへんで!」と言ってくれたのでお言葉に甘えて撮影してきました。

    • 米澤光司 より:

      >キュア梅盛さん

      >БДНХ駅すぐ横のホテルコスモス
      なんだか聞いたことある名前だな、私が泊まった同じホテルかな?と思ったら全然違いました(笑

      >ソ連時代の社会主義のプロバガンダの絵画
      ああそれ見たかったですね~。「美術館」ばっかり見てても、やはり数日すると飽きてくるので(笑

      >ソ連時代の社会主義のプロバガンダの絵画
      マジっすか!?私パシャパシャ撮りまくってました。後でカメラフィルムごと置き引きに遭って写真は全く残ってませんが…

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